7月18日、中国のTMT Post Groupという会社が主催するT-EDGE X というwebinarに招待され、”Financial & Capital Market and Blockchain”というテーマで講演しました。といっても、参加者全員が動画投稿によるバーチャル参加でした。
筆頭の講演者は吉野直行先生。私の登壇は5番目でした。日本人は氏名がアルファベット表記ですが、中国人には読めない漢字が使われているからでしょう。例えば、私の苗字に使われる「岩」という字は、現代中国語の文字セットの中に入ってはいますが、中国では普通は使われない文字のようです。また、私も吉野先生も名前に「直」という字がありますが、中国語の文字セットにはこの字はありません。直角とか直接とかの表現は中国語でも使いそうですが、この字は現代中国語では下が「L」ではなくて「一」になってるんですね。「直」という字は中国の古典にも使われる文字なので、私も最初に現代中国語の字を見たときにびっくりしました。
参加の方法は簡単で、事前にZoomミーティングに一人で参加して、資料共有しながらした話を録画すれば、すぐに動画教材になります。ブロックチェーン、ICOといったところを解説した18分のビデオを撮りました。撮影が終わったのが前日の午後でした。何とか約束に間に合った計算です。
Zoomでの撮影を終えてmp4の動画が160MB。受け渡し方を聞いたらbaiduのアカウントのIDとパスワードが送られてきて、ここでファイル共有するようにと言われました。中国語のサイトを読み解きつつ、何とかIDとパスワードを入れると、二段階認証のコードを入れるようにとの画面が出ます。そんなの聞いてないぞと問い合わせても、埒が明かない様子でした。多分、海外からのアクセスは認証がきつくなっているのでしょう。GoogleとかYoutubeとかのツールも中国からは使えないし、もちろんメールで送れる量ではない。さて、どうしたものか。どうせ公開するものだからと、自分のウェブサイトにFTPして動画をアップロードし、そのURLを伝えたら、中国側でも無事視聴できたと連絡がありました。これで一安心。枕を高くして床につきました。
ところが、翌日になって、「動画は観れたけど、ファイルをダウンロードばできなかった」とのメールが届きます。もうwebinar開始1時間前です。ちょっと焦りましたが、冷静に、DropBoxなら使えるという話だったので、アップロードして相手のメールアドレスで共有し、リンクをメールで伝えます。webinar開始20分前に、何とか「ファイルを受信できた」とのメールが届きました。
当日は外出していたので、地下鉄の中で視聴しましたが、ギリギリに届いたファイルでも無事に放映されていたようです。ちょっとヒヤヒヤしましたが、とりあえず役目を終了してほっとしました。中国とのやりとりには色々と隘路があるとは思ってたけど、何とかなって良かったです。
ということで、これが放映された動画 、”Financial & Capital Market and Blockchain” です。「講演」のページに掲載しておきます。