日本国内のCOVID-19重症者が受けている治療について、TXP Medical 社のサイトに分かりやすい統計が載っています。日本救急医学会・集中治療医学会・呼吸療法学会の3学会合同 重症COVID-19データベース「CRISIS」による統計データです。
直近のデータでは、①人工呼吸器を利用する患者はピークアウトしつつあること、②ECMOの利用者も減少しつつあり、その多くは回復による離脱であり、今月入り後、新規のECMO利用開始は発生していないこと、などが分かります。
COVID-19感染・死亡統計の国際比較をするサイトによれば、日本は感染者15000人に対して回復者が5000人とあまり多くありません。なお、重症者は約300人で、上記の人工呼吸器およびECMOの利用者の合計に近い人数です。
上記の統計から、現患者の多くは軽症者であり、重症者は減少しつつあることが分かります。回復者が感染者の1/3に限定されているのは、軽症者が2回のPCR陰性の検査結果を得るのに時間がかかっているためのように思われます。