G20のデジタル通貨に関する合意文書について、日経新聞にコメントを掲載していただきました。大大きな記事のパーツが分かれていて読みにくいので、日経電子版へのリンクを以下にまとめておきます。
リブラ 逆風一段と
G20「当面認めず」で一致
水面下、通貨覇権争う
フェイスブック、収益多様化に影
専門家の見方
規制権限は不透明(岩下直行・京大教授)
専門家の見方
具体的議論進まず(木内登英・野村総合研究所エグゼクティブ・エコノミスト)
私のコメント部分のみ、以下に転載しておきます。
専門家の見方
規制権限は不透明(岩下直行・京大教授)
G20としてリブラに対する考えを明確にしており、必要な一歩だろう。ただし規制当局がどのような許認可権限を持つのかといった具体的な枠組みは見えていない。しかもG20に属さないスイスにある「リブラ協会」は今回の合意に拘束されない。
実際、世界で最も多く取引されている暗号資産(仮想通貨)の一つである「テザー」は米規制当局の意向に逆らう形で発行されている。タックスヘイブン(租税回避地)を拠点とする暗号資産の発行主体もあり、国境を越えてどのように規制をかけて取り締まるかという課題もある。