インド政府、コーヒーの生産・販売にブロックチェーン技術を活用 取引アプリを公開
こういう記事、最近よく見るけど、そもそもインドにいる35万人のコーヒー生産者とか、全世界の輸入業者とかが、秘密鍵の安全性を確保しつつ、取引情報が自ら入力したものだと証明することが可能なのでしょうか。
インド政府のプレスリリースだという文書には、
A block is created for each of the lot the farmer sells on the Blockchain. The credentials of the block/ lot will be stored on the Blockchain throughout its journey and are immutable.
と書かれているけれど、どのようなセキュリティ要件を想定してimmutableと書いているのかが不明です。
そもそも、この種のモノと情報とが切り離されうる環境においては、その連携を保つ仕組みが不可欠なはずです。そうした部分に言及せずに、「ブロックチェーンだから書き換え不能だ」と説明するのは、もう止めたほうがいいと思います。モノとの連携が不要な暗号資産であっても、安全が維持できずに、無権限な書き換えが頻発したことを思い出せば、それが魔法の杖でないことは理解できると思うのだけれど。