国立天文台のFAQに書かれている「夜空の美しさは、すべての人が無料で享受すべきものである」との主張は、もちろん当然のことだと思います。人類は太古の昔から、月や星を眺めて生きてきましたが、月の土地を売るだとか、星の命名権を売るといった商売は、そんなに昔からあったわけではありません。地図や図鑑に名前を刻むといった公式なネーミングライツ的なものや、使えるかもしれないと誤認させる原野商法的なものは以前から存在したでしょうが、こういう明らかに所有したり管理したりできない無価値なものを、そうと知りながら売買するのが流行りだしたのは、比較的最近のことでしょう。当事者には失礼ですが、私にはなぜそんなことをするのか理解できないですね。