5月26-27日に開催されたT20東京Summitにおいて、FinTechと暗号資産のパネルセッションに登壇し、キーノートスピーカーを務めました。講演時に投影・配布したスライド(英語版)を掲載します。パネル討論自体は、時間の制約があって十分に議論が尽くせなかった部分もありますが、パネリストやフロアから沢山のご意見を聞くことができ、とても勉強になりました。
G20サミット(金融・世界経済に関する首脳会合)に対する政策研究ネットワークであるT20(Think20)の活動に、昨年から参加してきました。 2019年は日本がG20のホスト国となる関係で、T20も日本の政府系シンクタンクが事務局を務めることとなり、 FinTechと暗号資産について、T20の国際金融 Task Force(TF2)が取り扱うこととなったのです。
私は、TF2のCo-chairとして、 FinTechと暗号資産に関する政策提言書(Policy Brief)を執筆し(公表済み)、またT20会合でのパネル登壇を担当してきました。
- Designing a Governance Framework for the Global Financial Systems – Regulations and Promotion (by Naoyuki Iwashita and Yoshi Matsuda)
- Regulation of Crypto-asset Exchanges and the Necessity of International Cooperation (by Naoyuki Iwashita)
1年足らずの間に、5回の国際会議に参加し、提言書やそのベースとなる研究論文を執筆し、関係者と調整するなど、密度の濃い時間を過ごしました。今回のT20東京Summitのパネル登壇は、関連する最後の活動となります。大学での授業や教務、各種審議会への参加もあり、スケジュール的に厳しい時期もありましたが、周囲の方々からのご理解と手厚いサポートをいただき、何とか担当作業が完了してホッとしています。