暗号資産の世界でよくある詐欺から身を守る方法(英文記事)
How to Avoid Two of the Most Common Scams in the Cryptospace(Nina Down)
暗号資産を巡るサービスは、こういう怖い話であふれています。罠を仕掛ける方はプロなので、盗まれたコインは戻ってこないし、犯人が捕まることもないでしょう。
もしあなたが昔ながらの金融機関の対面式店舗が利用できるのであれば、そこで伝統的な金融商品を取引した方が遥かに安全です。問題は、そうした伝統的な金融取引はコストがかかるので、長期的にはオンライン取引に移行していくと考えられるのに、そうなったときの信頼の拠り所が確立していないことです。
IDとパスワードでログインするだけのセキュリティでは、犯罪者に本気で狙われたら守り切れないでしょう。かといって、それを理由に対面での金融取引を続けると、いずれとても不便になるのは避けられないでしょう。ITリテラシィとセキュリティ教育が必須の時代になりつつあるのです。
ネット上の犯罪者集団は、今のところ暗号資産を狙った方が実入りがいいので、ネットバンキングを狙った犯罪は一時的に鎮静化しているようです。特殊詐欺(オレオレ詐欺)が急増して、キャッシュカード偽造事件が沈静化したのと似たような状況です。次にどこが狙われるか、わかったものではありません。「現金なら安全」と思っている人の多くが、特殊詐欺や強盗、空き巣の被害にあっていることも忘れてはいけません。
そう考えると、今、暗号資産の世界で起きている様々な問題は、いずれ多くの人が直面することになる問題かもしれません。私自身は、暗号資産を保有も売買もしてはいないのですが、暗号資産を巡る事件や犯罪を学ぶことで、将来の金融を考える参考になるのではないかと考えています。