NVIDIAの2018年10-12月期の決算が出ましたが、売上高の前年同期比は24%減と激しかったですね。NVIDIAのGPUは暗号資産のマイニングに利用されてきたので、2017年後半からの暗号資産高騰の影響を受けて需要が急増し、それが2018年中の暴落を受けて、一気になくなりました。”crypto gold rush”と呼ばれたこの一時的な需要の増大により一時的に高騰した同社の株価は、2018年10月以降、大きく低下しています。四半期の売上の数字も7-9月まで維持していたのですが、決算期末に大きな落ち込みを見せました。
今回のプレスリリースのCEOのコメントにも、暗号資産関連需要の減少をカバーできなかった旨の釈明があります。
同社のIR資料には、暗号資産関連需要がどう推移したかの数値はありません。crypto gold rushにおけるマイニングへの投資額は半端のない規模であったと言われますが、それを実証する統計はなく、どの程度の資源配分の歪みが生じたのかを検証することは、現時点では困難です。そして、2018年11月以降のマイニング企業の撤退の開始も、間接的な証拠しかないのです。この辺の実像がはっきりしてくるには、もう少し時間が必要かもしれません。